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羅生門。

2008年06月24日 01:16

どうも、年齢不詳を貫き通すムトウスです。(笑)
わざわざ、年齢のわかる記事は控えている・・・という程です。
どうしようか。どうしちゃおうか。
どこかきちんとした場所に詳しく書いたり・・・はしませんが、これからは、記事の内容などで薄っすらちょこちょこ分かるかもです。

それでは内容に入りますが・・・
この前、羅生門を読みました!
その時、プリントにあーだこーだ簡易感想みたいのを書かされた物を、せっかくだから記事にしようとして忘れていた・・・のを今さらやります。(何

しかし、芥川龍之介の作品は本当に奥が深いですね。
考える幅が大きいというか。
ああ、それと、これから書かれている簡易感想は、実は、少ない時間で2つの簡易感想を混ぜ合わせた物(もちろん自分が書いた感想を、ね。)になるので、分かりにくくてもご配慮ください・・・。
それでは、殴り書き簡易感想、行きます。





 この「羅生門」という作品は、物語の舞台となった「羅城門」の「城」を「生」という漢字に変えているほど、人間の生き方を突き詰めた作品だと思いました。
 「羅生門」―――この作品で芥川龍之介は、芥川本人が生きていた当時の世の中に渦巻くエゴイズムを、小説を用いて時代背景を変えることにより、浮き彫りにするような形で表したかったのだと思います。自分自身のために、相手を踏み台のようにしてどんどんと出世していく人々、自分自身のためならば、悪をも正当化できるという世の中……それは、平安時代にも芥川の当時の時代にもあり、現代にもあると思います。そして、どんなに少なくとも、ひとり一人に必ずそのような悪があるものだろう、とも思います。
 そんな「どうにもならないこと」を変えることは、決して容易くはなく、それは人類全体を正すようなことであって、有名な音楽家のジョン・レノンや、自分の命を捧げてまで人々に愛を与えるマザーテレサの目指していた、偉大なことであると思います。可能性の満ち溢れる現代ならまだしも、作中の平安時代の下人には到底、無理、それはまさに「どうにもならないこと」です。ですが作中の下人は……即ち作者は、そんな「どうにもならないこと」をどうにかしようとして、とりとめのない考えを何度も、何度も、たどっていたのであろうと思います。
 この作品内で下人は大きく心が左右に揺れており、物語の冒頭の善か悪かを迷う気持ちは、老婆と出会ってからは悪に対する反感へと変わったけれども、物語の最後には、悪を犯してでも生きようとする強固な本能へと変わりました。人間は、善を貫いて死ぬか、悪を犯してでも生きるか、という二択の状況に置かれた時、葛藤しながらも、生きることを選ぶという、本能的な部分があるのだと思いました。
 そして、下人と老婆は、まさにその「生きる」という感情が交錯し合う状況に置かれている……というのは分かりやすいことですが、実は死人も、下人の主も、その状況に置かれており、死人は老婆に負け、老婆は下人に負け、下人は主に負け、遂には主も誰かに負け……という風に、負の連鎖が続いています。下人の行ったような「悪を犯してでも生きる」ということが、冒頭で語ったように、いつの時代にも、誰かから誰かへと繋がっていて、無情ながらもそれが社会であるという現実……それが「生きる」ということの現状なのだ、と物語られており、その縮図が、「生き死にの交錯する羅城門」ならぬ、「羅生門」であると思いました。
 一体、いつになれば、人々は自分が「負の連鎖の下で利用され生きている」という現実に気づき、本当の真実を求めるのでしょうか。






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コメント

  1. 流れ人 | URL | -

    羅生門の感想、読みました。
    最後の一文に「本当の真実を求めるのでしょうか」と書かれていますが、その本当の真実とは一体どういったものなのでしょうか? 教えてください。

  2. ムトウス | URL | AhwolFtU

    >流れ人さん

    いえいえ。
    それは、自分で見つけ出すものですよ。
    今の自分に必要なもの・・・。
    下人や老婆のような結末にならない、「真っ直ぐな自分の生き方」・・・。
    それを、信じて目指して行けばよいのです。

  3. 流れ人 | URL | -

    返答ありがとうございます。
    私は「負の連鎖の下で利用され生きている」という現実に対して自分なりの答えはできているつもりです。
    ムトウスさんの文章を見る限り、ムトウスさん自身もある程度答えを見つけられているように見受けられます。
    ご参考までにムトウスさんの答えを教えていただけないでしょうか?

  4. ムトウス | URL | AhwolFtU

    >流れ人さん

    再びのコメント、ありがとうございます。
    私の答え・・・ですか。
    あはは、なんだか珍しい質問ですね。そして鋭い・・・。(悪い意味でなく、です。
    ・・・まあ、これも何かの縁でしょう。
    ちょっと恥ずかしいですが、特別に、お答えしますよ。

    私にとっての、本当の真実・・・
    すなわち、「真っ直ぐな生き方」の先にあるもの・・・はですね。

    こんなこと、笑われちゃうかもしれませんが、
    「自分の命を救ってくれた、ある“大切な人”のために、自分の残りの人生すべてを捧げること」。
    具体的なことだと、
    「自分の命を救ってくれた、ある“大切な人”に、心から『ありがとう』と伝えること」
    なのです。
    そのために私は、このブログで公開している通り、詩を創ったり、ギターを練習したり、ボイストレーニングをしたりしている訳で、
    いつか一流のミュージシャンになって、ライブ・ステージの上で思いっきり、「ありがとう」と叫ぶこと・・・が夢なのです。
    絶対に、その夢を叶える、と誓っています。

    こんなこと、人によっては「くだらない」と言われてしまいますが、私にとっては、本当に大事な目標なんですよ。

    そして、
    真っ直ぐに歌い続けることで、知らない誰かの命が救われたり、心が生まれ変わったりできる・・・それが、“音楽”であり、私もその影響を受けた一人ですから、その“音楽”で、冷たい世の中を明るく、温かくもしたいんです。

    それが、私なりの「真っ直ぐな生き方」であり、それこそが、私なりの「本当の真実」です。



    ・・・参考になりましたでしょうか?

  5. 流れ人 | URL | -

    質問に答えていただきありがとうございます。
    ムトウスさんの負の連鎖の下で生きずに本当の真実を求める生き方は非常に参考になりました。

    ムトウスさんが叶えたい夢に向けて進もうとしている道は大変険しいものだと思います。ですが、それを乗り越えた先で掴んだ真実で大切な人やその他大勢の方の心の救いになろうとしていることはとても良いことだと思います。その心を大事にしてください。

    この度は回答しにくい疑問に答えてくださいありがとうございました。
    私も自分なりの生き方を後悔しないようにしていきたいと思います。

  6. ムトウス | URL | AhwolFtU

    >流れ人さん

    参考になったようで嬉しいです。

    私自身も、自分の目的を改めて考え、心の整理をすることができました。
    ありがとうございます。
    よければ今後も、このブログを応援してくださいね。
    それでは、お互い頑張りましょう。

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